あゝ名盤 シングル編⑬「空に星があるように」荒木一郎

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荒木一郎「空に星があるように」(1966年9月5日)

A面「空に星があるように」

作詩:荒木一郎

作曲:荒木一郎

編曲:海老原啓一郎

 

B面「夕焼けの丘」

作詩:荒木一郎

作曲:荒木一郎

編曲:寺岡真三

 

 

シンガーソングライター、俳優として活躍する荒木一郎さんのデビューシングルであり、60万枚を超える大ヒット曲になりました。現在まで数多くのアーティストにカヴァーされています。

 

荒木一郎さんは女優の荒木道子さんの息子です。文学座に在籍し、NHKドラマ「バス通り裏」で俳優デビューしました。その後も数多くの映画やドラマに出演していますが、一方で音楽の才能にも恵まれていました。

1966年4月から東海ラジオの番組「星に歌おう」のDJを務めるようになり、そのテーマ曲が自ら作詩・作曲した「空に星があるように」でした。

 

荒木一郎さんは加山雄三さんとともに日本のシンガーソングライターの先駆けと言われています。2人とも俳優として数多くの映画やドラマで活躍し、オリジナル曲をヒットさせました。さらに2人とも親が有名な芸能人でいわゆる2世タレントという共通点があります。

確かに比べられるのもわかる気がしますが、俳優業も音楽活動も内容はそんなに似てない・・・というよりも対照的と言ってもいいかもしれません。

 

みんな言っていますが、加山雄三さんは明るく健康的なイメージですよね。若大将ですしね。笑

 

一方の荒木一郎さんは陰のある感じ。何か渋い。反体制的な雰囲気があります。そこが魅力でかっこいいのです。

 

さて「空に星があるように」ですが、静かに語りかけるように歌っていますね。これが良いんですよ。心に沁みてきます。この歌の主人公が悲しみの中、佇んでいる姿が頭の中にじんわり浮かんできます。

奥深い詩(荒木一郎は優れた詩人だと思う)と洗練された美しいメロディーが秀逸。時代を超える名曲ですね。

 

B面「夕焼けの丘」は夕焼けの中、青年が感じる哀愁や憧れを歌い上げた隠れた名曲。間奏の台詞が何だか可愛い。笑

 

 

昨年、2016年秋にシネマヴェーラ渋谷荒木一郎さんの歌手デビュー50周年を記念して、荒木一郎さんが出演、または音楽を担当した映画の特集上映が開催されました。

とても素晴らしい上映内容で荒木一郎さんの独特の存在感に魅せられました。

ぜひ、また荒木一郎さんの特集上映をして欲しいと願っています。

 

 

 

 

この映像は80年代かしら・・・?


荒木一郎 空に星があるように