「東京の地下鉄」
作詞･作曲 冨井祐輔
東京の地下鉄で男と女
口づけ交わして別れを惜しむ
そんな光景は幾度も見たさ
僕もその中にいた頃もあった
誘惑の街の中 歩き続けて
失った時代を探したけれど
それは幻の楽園のようだ
今は空のない街似合っている
季節なく過ぎて行く地球の内部
地下に蠢く人間達は
何故か忙しく昨日へ消える
いつも取り残される僕なのさ
あゝいつになったら
迷路のような東京の地下鉄に
慣れる日が来るのだろうか
渦巻く欲望の流れは
道を覚える時間さえ
僕に与えはしない
朝もなく昼もなく夜もない街
階段登れば出られるけれど
僕はこの街で何かを探し
いつも改札口で立ち尽くす
人混みで君を待った青春の日は
もう忘れ過ぎた1頁
愛を知り始め心が震え
そして憎しみ覚え傷つけた
緑なき灰色の世界の孤独
闘う勇気を落としてしまった
賑やかな通り歩くことすら
いつも躊躇している僕なのさ
あゝいつになったら
迷路のような東京の地下鉄に
慣れる日が来るのだろうか
渦巻く欲望の流れは
道を覚える時間さえ
僕に与えはしない
