幻の魚

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「幻の魚」

作詞・作曲  冨井祐輔

 

人の群れに 流されて
追われるように 汚い川に辿り着く
小石を投げつけても
逃げる魚 見つけられない

底の見えぬ 濁った川
人間達が今まで汚し続けてた
思わず裸になり
冷たい水 僕は飛び込む

そして いつしか魚になった僕は
川底に光る宝石を見つけた

 

埋もれた日々 掘り起こし
新たな刻の鼓動感じる水の中
目を閉じ見えた世界
あなたのいる ささやかな日々

岸辺に立つ幻が
陸に上がれと厳しい声で呼んでいる
傷跡薄く乾き
蘇る闘いの記憶

足を生やした魚はもう一度
人間に戻り安らぎと別れた

 

迷路の中 欲望の
翼広げて いつでも獲物 探してた
次第に涙を忘れ
勝つ為のずるさ覚える

年老いてゆく肉体に
鞭打つ社会 灰色の道 ふらついて
運命の星屑拾い
静かなる河に帰る

ここは変わらず優しく流れゆく
ありふれた愛の心地よき調べ