199分のトキメキ「恋愛依存症の女」

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12月5日(火)ユーロライブで「恋愛依存症の女」(監督・脚本・編集:木村聡志)を観ました。

 

僕の所属している事務所の大先輩、俳優・山谷武志さんが出演している映画です!

 


https://www.renaiizon.com/

 

 

小説家の鏑木(山谷武志)は数年前に「恋愛依存症の女」というヒット作を生み出します。しかし、それ以降はヒット作を生み出せず、やがて世間からも忘れられた存在となり、今は細々と生活しています。
鏑木の唯一の味方は彼に好意を寄せる何人かの女友達だけでした。
ある日、鏑木は出版社に新作の原稿を持っていきますが酷評されてしまいます。そして、帰る時に鏑木の元・恋人で編集者のチー坊(小島彩乃)が結婚する事を聞かされます・・・。

 

売れない女優のニコ(ひらく)は舞台「恋愛依存症の女」のヒロインであるサエ役に抜擢されます。
原作小説のサエは心の拠り所を常に恋人や異性に求める女性。しかし、ニコは奥手で自分との性格の違いから、うまく役に嵌まりきれないでいます。
片思い中のバイト先の店長にも自分の気持ちを伝える事が出来ません。
ですがある日、勇気を出して店長に告白しますが、フラれてしまいます。
しかし、ニコは諦める事が出来ません。今まで自分の隠れていた恋愛感情が次第にサエに近づき始め・・・。

 

 

 

 


この映画、199分あるんです。しかも途中休憩がないんです。なので上映前には必ずトイレに行きましょう。笑

 

長い映画ですが、僕は飽きずに最後まで集中して観る事が出来ました。テンポ良く、登場人物がみんな個性的で魅力的です。

 

山谷さんが演じる鏑木には不思議な魅力があります。どこか憎めないのです。
だから、何だかんだ女の子がいつもいるんですね。笑
でも周りに何人も女の子がいても、本命の子がいて・・・実は満たされない想いがあって、それが今の鏑木になっているんですね。
印象に残る登場人物ばかりですが、やはり一番印象に残りました。

 

ニコ役のひらくさんはふんわりした独特の雰囲気がステキだなあと思いました。そんなニコが恋してる店長を演じた品田誠さんはイケメンで優しくて、この人はモテる・・・一緒に働いたら好きになるなぁと感じました。

 

それとおばさん役の南久松真奈さんが強烈な印象で、忘れられません。

(;゚Д゚)

 

この映画のHPを見たら、木村聡志監督は1988年生まれ・・・何と僕と同世代で驚きました。こんな面白い作品を監督するなんて、すごい事だと思います。

 

あゝ・・・僕ももっと頑張らないと・・・。汗


どちらかと言えばコメディータッチの作品という感じで、楽しく観る事が出来ます。
また、いろんな登場人物が出てきますが、それぞれの心の動きが繊細に描かれており、観客それぞれが誰かに感情移入して、思わず応援(?)してしまうと思います。

 

今回の上映後、本作の監督、木村聡志監督と「シャブ極道」などを監督した細野辰興監督のトークショーがあり、有意義な時間になりました。
長いけれど、切らない方が良いと言う細野監督の言葉が印象に残りました。この長さがあるからこそ、ラストが生きる・・・確かにその通りだと思いました。

 

とても面白く興味深い作品ですが、今のところ公開がユーロライブで2017年12月4日(月)〜6日(水)13時20分からの3日間だけです・・・。


もっと多くの人にこの作品を観てもらいたいと思います。また別の機会に様々な場所や時間に上映されることを願っています!