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沖縄返還から45年、映画のなかの沖縄「ウンタマギルー」「夏の妹」

最近観た映画の話。早稲田松竹で「ウンタマギルー」「夏の妹」を観ました。「沖縄返還から45年、映画のなかの沖縄」という沖縄をテーマとした映画の特集上映です。

 

「ウンタマギルー」(1989年/PARCO/監督:高嶺剛

沖縄県西原町に伝わる民話「運玉義留」をベースに本土復帰前の沖縄を描いた作品。当時の社会背景を交えつつ、幻想的な世界観で物語は進行していきます。

高嶺剛監督は沖縄出身で主に沖縄を舞台とした作品を撮っており、「ウンタマギルー」は高嶺剛監督だからこそ創る事の出来る作品という感じがします。

この作品は全編琉球語で話します。琉球語がわからない人には何を言っているのかよくわからないので、共通語の字幕が付きます。

 

サトウキビ絞りをしている青年ギルー(小林薫)は過食症でアリや土を食べてしまう母(平良トミ)と霊感が強く動物夢占いに凝っている娼婦の妹・チルー(戸川純)という家族がいます。

ギルーは夢を見ます。巨乳美女・マレー(青山知可子)のおっぱいを揉み揉みする夢を・・・。マレーは工場のオーナー・西原親方(平良進)の養女なんですが、淫豚草なるドラッグ吸ってラリってる何かヤバい奴・・・ですがやはり、たわわに実った乳が魅力的。笑

っと淫らな夢を見ているギルーですが、他人の夢が見られる婆さん(間好子)に叱られ目を覚まします・・・。

いきなりぶっ飛んだ世界観・・・。そして、何やらゆる~い空気感。

 

ギルーはようするにマレーとやりたいわけです。で、運玉の森で満月の夜に行われる「毛遊び」にマレーを誘い・・・ついにやっちゃいます。

 

でも、すぐバレます。西原親方は激怒、盲目なのに槍を投げ、ギルーを殺そうとします。実はマレーは神様から預かった神聖なる豚の化身だったのです。

その後、西原親方の工場が謎の不審火で火事になり、放火犯の濡れ衣を着せられるギルー。というわけで逃走。

 

ギルーは森でおっさん妖精に出会います。そして、不思議な妖精パワーを授けてもらいます。すると空中浮遊出来るようになったり、動物の心が読めるようになったり。

いろいろあって、ギルーは活躍し英雄視されるようになっていきますが・・・。

 

・・・・何だろう、この映画は。つまらないわけではないし、面白けども・・・よくわかんない。笑

しかも、全編ゆる~い空気感と沖縄ののんびりとした風景・・・ちょくちょく登場する散髪屋の軒先の沖縄歌謡ショー。んー心地よい。

すんません、わし、何度か睡魔に襲われました・・・。でも、この記事書く為にいろいろ調べていたら、眠くなるのわしだけじゃないみたい。笑

 

・・・・本当は深い映画なのかも。どうなんだろう。う~む。

 

とりあえず、今回印象に残っているのは歌い踊る戸川純さんがとってもチャーミングということ。そして、やっぱり淫豚草吸ってラリってる青山知可子さんの姿が淫乱。笑

 

すんません、事前に沖縄の事を勉強してから見れば、深く観る事が出来たかもしれません。今回はわしの勉強不足じゃ。

 

 

 

 

 

「夏の妹」(1972年/創造社、ATG/監督:大島渚

夏の妹 に対する画像結果

1972年、返還直後の沖縄でオールロケを敢行し撮影された大島渚監督作品。

1970年代を代表する美少女・栗田ひろみ主演の異色の青春アイドル(?)映画。

 

夏休みが近いある日、菊池素直子(栗田ひろみ)のもとに一通の手紙が届きます。大村鶴男という沖縄からの青年からでした。鶴男は父は死んだと思っていましたが、最近母から素直子の父が鶴男の父らしいと知らされます。そして、妹かもしれない素直子に夏休みに沖縄に遊びに来て欲しいと書いてありました。

夏休み、素直子はピアノの家庭教師で父が再婚しようと考えている女性・小藤田桃子(りりィ)と鶴男を探す為に沖縄に行きます。

 

素直子(栗田ひろみ)はこの一夏の沖縄の旅を通じて様々な人に出会います。それで実は鶴男(石橋正次)に最初のほうから会っているんですが、素直子はなかなか気づきません。しかも、鶴男は桃子(りりィ)のほうが素直子だと勘違いしていて・・・。

 

この映画、いわゆる大島渚監督作品ぽい政治的なイデオロギーがなくはないんですが、それほど前面には出ていません。それゆえ、難解というイメージの大島渚監督作品の中では見やすい映画かもしれません。

 

特に栗田ひろみさんの存在感が素晴らしい。当時14歳で「夏の妹」が映画初出演でした。それゆえ演技はあまり上手くないけれど、それでも明るい魅力たっぷり。この映画があまり暗くならないのは栗田ひろみさんの弾けるような存在のおかげです。

 

りりィさんは「私は泣いています」(1974年)のヒットで有名なシンガーソングライターですね。「夏の妹」が公開された1972年は20歳でした。20歳半ばくらいに見えます・・・大人びた雰囲気が魅力ですね。

ってか、りりィさん演じる桃子の結婚相手が、何と小松方正さん・・・。ナヌー!!笑

 

小松方正さんは個人的には好きな俳優です。あの独特の雰囲気が好きです。

でも、まさかこの映画で再婚する相手が・・・20歳のりりィさんって。しかも、娘が美少女・栗田ひろみたんですよ・・・。このキャスティング、素晴らしい。笑

 

この映画で沖縄の社会情勢とか政治的にどうとか論じるのは、ちょっと難しい気がします。

僕は沖縄を舞台にした変わった青春映画で栗田ひろみさんの魅力を味わう映画だと思いました。それは監督の意図ではないかもしれないですが。

 

「夏の妹」は70年代の美少女の魅力をフィルムに刻んだ名作です。1972年から45年経った今でもその輝きは色褪せず輝いています。