藁人形


藁人形

藁人形

作詞・作曲  冨井祐輔

 

真夜中の神社の境内に迷い込み
現世を見失う
冷たい風に乗ってカンカンと
何かを打つ音が聞こえてくる
 
私の意思とは裏腹に
吸い寄せられるように足が
音のほうへ歩き出す
気づかれたのか 逃げる白い影
 
御神木
藁人形に五寸釘
 
 
全身が凍りつき立ち尽くす 丑三つ時
漂う怨念
背後で枝が折れる音がする
誰かが闇の中 潜んでいる
 
振り向く勇気を持てぬまま
逃げ出す私を追いかけて
不気味な影 迫って来る
殺されるのか 未練残して・・・
 
御神木
藁人形に五寸釘
 
 
無我夢中で走り続け 倒れ込む月の下
意識が遠ざかる
脳裏をよぎる骨になる私
人生悔いばかり 虚しく過ぎた
 
ゆらゆら流れる夢の河
いつしか憂世に辿り着く
朝の光 浴びながら
呪いの森へ 戻るとそこには・・・
 
御神木
藁人形に五寸釘