あゝ名盤 シングル編⑱「花嫁」はしだのりひことクライマックス

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はしだのりひことクライマックス「花嫁」(1971110日)

 

A面「花嫁」

作詞:北山修

作曲:端田宣彦、坂庭省悟

編曲:青木望

 

B面「この道」

作詞:北山修

作曲:端田宣彦

編曲:青木望

 

はしだのりひこととシューベルツの解散後、本格的に新たに結成したグループが「はしだのりひことクラマックス」(はしだのりひこ、藤沢ミエ、中嶋陽二、坂庭省悟)です。

 

197012月に東京、名古屋、滋賀、京都、大阪で結成記念コンサートを開催、翌1971110日「花嫁」でレコードデビューしました。

女性メンバーの藤沢ミエさんの歌声が光る作品です。

 

花嫁は~夜汽車にのって~とついでゆくの~♪

 

「花嫁」は大ヒットし、1971215日・22日付のオリコン週間ヒット・チャートで2週連続1位を記録、同年の年間ヒットチャートで7位を記録しました。

はしだのりひことクライマックスは「花嫁」で1971年の大晦日「第22回NHK紅白歌合戦」に出場しました。

 

「花嫁」の内容は駆け落ちの歌なのですが、曲調は暗い感じではなく明るくポップです。

それゆえ、満ち溢れる希望がこの曲からは感じられます。イントロからわくわくさせますね。聴いていて、とても気持ちの良い曲です。

作詞を担当したのははしだのりひこさんのフォークル時代の盟友・北山修さん。

 

実は「花嫁」の歌詞のモデルは後にはしだのりひこさんの妻になる女性といわれています。

結婚前、はしだのりひこさんはフォークル、シューベルツと人気グループのメンバーであり、とても忙しく、休みもないほど仕事に明け暮れていました。

その為、彼女ははしだのりひこさんに会う為にしばしばコンサートが行われる街に訪ねていきました。

それを知っていた北山修さんは彼女のけなげな姿をモチーフに作詞しました。

彼女ではなくいつか花嫁として、はしだのりひこさんのもとに走っていく日を願って‐

 

命かけて燃えた~恋が結ばれる~♪

 

 

 

B面「この道」も北山修さんの作詞。はしだのりひこさんの伸びやかな歌声が良いですね。

 

この道は若者たちが ふるさとへ帰る道よ 雪どけの河にそって 北国に続くよ

 

聴いていると、ふるさとへ帰って行く若者の情景が美しく心の中に広がります。

冬が終わって春になり雪がとけてゆきます。

そして、若者はまた新しい季節を歩いて行くのです。

 

う~む、やはりB面って奥が深いなぁと思わせる隠れた名曲です。

 

 

 

 

 

「花嫁」はしだのりひことクライマックス

「第22回NHK紅白歌合戦」(1971年)より


『花嫁』 はしだのりひことクライマックス (昭和46年)