はしだのりひことシューベルツ「風」(1969年1月10日)
A面「風」
作詞:北山修
作曲:端田宣彦
編曲:青木望
B面「何もいわずに」
作詞:シューベルツ
作曲:杉田二郎
編曲:青木望
はしだのりひことシューベルツの大ヒット曲であり、日本のフォークソング史に残る名曲。
僕も大好きな曲です。
はしだのりひこさんはドゥーディ・ランブラーズというグループの一員としてデビューした後、1967年ザ・フォーク・クルセダーズ(以下フォークル)がプロデビューする際に加藤和彦さんに請われ、フォークルのメンバーになります。
1968年、フォークル(加藤和彦、北山修、はしだのりひこ)は大活躍し、メンバーは一躍時の人となります。しかし、このグループはもともと1年限りという事で活動していました。
というわけで、はしだのりひこさんが新たに結成したグループ、それが「はしだのりひことシューベルツ」(はしだのりひこ、杉田二郎、越智友嗣、井上博)なのです。
はしだのりひことシューベルツはフォークルの解散コンサート・ツアー(1968年10月1日~17日)でステージデビューします。
そして、翌1969年1月10日「風」でレコードデビューし、この曲はヒットします。
フォークルのメンバー、北山修さんが作詞を担当しました。
ちはみに1番を歌っているのははしだのりひこさんですが、2番を歌っているのは井上博さん。
僕は高校生の時、この曲が好きで何度も繰り返し聴いていました。何かクセになる曲なんですよね。歌詞も深いですねー。
この曲が自分の青春応援ソングという人も多いんじゃないでしょうか。
誰しも時には人生につまづく時があると思います。そんな時に、寄り添ってくれる、そんな曲です。年齢を重ねれば重ねるほど、より深く心に染みてきます。
「何かを求めて振り返っても そこにはただ風が吹いているだけ」
うん、そうだ、振り向かないで歩いていこう。僕の人生はまだこれから・・・。
B面の「何もいわずに」はアルバム「未完成」(1969年6月10日)に収録されているものとは別バージョン。シングルのほうはテンポがゆっくり。
杉田二郎さんの曲で、愛の終わりを歌っています。大人の雰囲気が漂う曲で愛したむなしさが切なく伝わってくる隠れた名曲です。