テアトル新宿で「ポエトリーエンジェル」を観ました。
『詩のボクシング』を通して、それぞれ成長していく姿を描く青春映画です!
若手個性派俳優・岡山天音さんと現在人気急上昇中の女優・武田玲奈さんのW主演。
「ポエトリーエンジェル」(2017年/アークエンタテイメント/監督:飯塚俊光)
毎秋、和歌山県田辺市で開催される田辺・弁慶映画祭の第10回記念作品として製作されました。
この映画で『詩のボクシング』というものを知りました。
『詩のボクシング』とはリングの上で自作の詩を朗読し表現し、どちらの言葉が心に届くか審査員や観客が判定して勝敗を決める「声と言葉の格闘技」です。
玉置勤(岡山天音)は高校卒業後、実家の梅農家で働いています。しかし、その仕事に満足出来ず、モンモンとした日々を過ごしています。そんな玉置には妄想癖があり、その妄想が発揮出来る場所を探していました。
そんなある日・・・
ふとしたきっかけで玉置(岡山天音)は『詩のボクシング』の説明会に参加します。そして、興味を持った玉置は「詩のボクシング教室」に通うようになります。
そこで出会う個性的なメンバー達・・・
『詩のボクシング』の指導をするやたらテンションの高い先生(角田晃広)、自称ラッパーで何か怖そうな男(芹沢興人)、オーバーオール眼鏡の暗そうな女(山田真歩)、年金暮らしでこのメンバーで唯一まともそうな優しい老人(下條アトム)などのひとクセある人達。
そんな個性豊かなメンバー達で、「詩のボクシング」を行っている高校に力試しの試合に挑みます。相手は青春真っ盛りのかわいいJK達。
結果は・・・まともにJKと対戦出来るのはアトム老人だけで、他のメンバーはボロボロに敗北。みんな自分達に足りないものは何なのか模索し始めます。
そしてその後、ある出来事をきっかけに女子高生の丸山杏(武田玲奈)が新たなメンバーとして加入します。
しかし、杏は悩みを抱えており、どもりでうまく話せず・・・。
主演2人はもちろん、他の出演者も個性豊かで、それぞれ注目すべき点があります。とても観ていて面白い作品です。
岡山天音さんが演じる玉置のように若者は何かを求めています。自分の中に湧き上がる「妄想」を思う存分発揮出来る場所が欲しいのです。
いや、それを求めているのは若者だけではないですね。若者から老人まで、それは共通の想いかもしれません。
僕も玉置のように自分の力を発揮出来る場所を探している若者です。もしかしたら、これを読んでいるあなたもそうかもしれませんね。
玉置は等身大の若者です。それは決して、カッコイイ若者ではありません。むしろ、ダサイ若者かもしれません。ですが、だからこそ共感を覚えます。
ダサさの中に輝く、格好良さが玉置にはあります。
武田玲奈ちゃんは目力が強い。まるで梶芽衣子さんみたい。笑
力強くもありながら、どこか儚い・・・そんな表情も見せます。
何て透明感のある少女なのかしら・・・。
・・・あ、正直言うと、この映画、武田玲奈ちゃん目的で観ました。
だって、かわいいんだもん。気になるわよ。笑
この映画はとても刺激になりました。『詩のボクシング』という内容も新鮮だし、「詩」は大きな力を持っていると感じさせる内容で好感を持ちました。
あゝ、こういう爽やかな青春映画って好きだなぁー。
必見の名作!