透明な砂

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「透明な砂」

作詞・作曲   冨井祐輔

 

柔らかな春の陽射しが
あふれてる窓辺の席に
君は座り本の頁をめくる
名前すら知らない君のこと
僕はこっそり見つめてばかり
話しかけたいけれど
この静けさを破るのが怖い

いたずらに時は過ぎ行く
夏休み近づくある日
僕の視線気づき振り向く君が
微笑んだその時きらめく
君の声を初めて聞いた
さわやかな風のよう
心の色を塗り変える君さ

突然夕立 吹き荒れ
濡れながら口づけ交わし
燃える愛に痺れ驚く二人
見つめ合う沈黙揺れてる
哀しき愛 開かぬ扉
稲妻に照らされて
触れ合っただけの青春の記憶


君がいたあの夏の日々
今はもう帰らぬ季節
君のいない道をひたすら歩き
気がつけば大人になっていた
鏡の中 淋しく映る
老いた僕の顔
儚い時代 透明な砂だ