「路上詩人」
作詞・作曲 冨井祐輔
あの頃 駅前広場の夕暮れは
あいつと一緒に来ていた
おんぼろギター抱えて
人生唄う姿は
時代からはみ出した路上詩人
行き止まりの街で
あいつの唄が聞こえると
自由の風が吹いている気がした
綺麗な瞳で
語りかけていた旅人
僕は今でも忘れない
煙草の煙が漂うあの店で
背中を丸め あいつは
ぽろろんギター爪弾く
孤独な道を彷徨う
静かなる魂の叫びなのか
通り過ぎた街の
忘れかけた物語
何故だか僕は少し見た気がした
それでも誰にも
開けられぬ部屋があいつの
心の中にはあるだろう
"旅はいいもんだ"
それが口癖のあいつは
憧憬残して旅に出た