雪の宿

youtu.be

「雪の宿」

作詞・作曲  冨井祐輔

 

疲れ果てた旅の途上
ふらりと降りた雪の駅
僕を知る人は誰もいない
少し歩いてみよう
こんな国を遥かな昔
歩いたような気がする
忘れかけたあの頃の
景色を思い出す

あゝ雪国の春はまだ遠い
雪解け夢見て春を待つ


傘を差した女が1人
橋の上で立ち尽くす
凍った川を見つめながら
何を思うのだろう
冷たい風に背を丸め
辿り着いた雪の宿
露天風呂に浸かりながら
人生を振り返る

あゝ雪国の春はまだ遠い
雪解け夢見て春を待つ


湯気の中に裸の女
優しい目で僕を見つめる
だけどふと哀しい顔
僕に見せて俯いた
濡れた髪色っぽく
光る肌に僕は夢見る
一夜だけのぬくもりでも
今の僕は求めてる

あゝ雪国の春はまだ遠い
雪解け夢見て春を待つ


凍る部屋で女を抱いて
気がつけば 朝の光
「さよなら」と呟いて
襖開けて去る女
残された淋しさ
見つめながら僕は旅立つ
窓の外から汚れ知らぬ
雪の詩が聞こえる

あゝ雪国の春はまだ遠い
雪解け夢見て春を待つ