追悼 遠藤賢司

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まさか不滅の男、エンケン遠藤賢司)が・・・。

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アルバム「niyago」(1970年4月8日/URC)


高校生の時、エンケンの1stアルバム「niyago」(1970年)を聴きました。1曲目の「夜汽車のブルース」からカッコよくて、シビれました。ギターをジャガジャガ弾いて、叫ぶように歌うエンケン。ぐわぁーて魂に響きました。
ところが1曲目はジャガジャガぐわぁーって感じで迫るのに、2曲目「ほんとだよ」ではポロロンしんみりと呟くように歌います。
えっ何?このギャップ???それが高校生の時に聴いたエンケン体験。
そう、このジャガジャガぐわぁーとポロロンしんみりのギャップどちらもエンケンの世界で、それがまた魅力でした。クレイジーであり、繊細。

 

 

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アルバム「満足できるかな」(1971年11月10日/ポリドール)

その後、アルバム「満足できるかな」(1971年)を聴きます。1曲目「満足できるかな」でまたまたジャガジャガぐわぁーとやられ、「カレーライス」でまたまたポロロンしんみり。「寝図美よこれが太平洋だ」可愛らしくて、にやにや。

 

 

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アルバム「嘆きのウクレレ」(1972年12月10日/ポリドール)

さらにアルバム「嘆きのウクレレ」(1972年)ではベートーベンの第九に独自の歌詞を付けて歌い、いったい何者なんだエンケン、とまたもや衝撃を受けたのでした。
その後もエンケンの作品に触れ、その度に刺激を受けました。

 

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ライブアルバム「歓喜の歌 遠藤賢司リサイタル」(1973年7月21日/ポリドール)

神田共立講堂で1973年4月30日に行われたライブを収録しています。

 

 

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アルバム「KENJI」(1974年7月21日/ポリドール)

 

 

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ベストアルバム「Silver star BEST OF KENJI ENDO」(1975年2月21日/ポリドール)

 


実は僕はエンケンに一度だけ会った事があります。
2008年に「ロック誕生」という1970年代ロックのドキュメンタリー映画が公開されました。この映画の公開イベントがシアターN渋谷であり、エンケンがゲスト出演しました。(調べてみるとこの日は2008年10月28日らしい)
上映終了後にトークがあるのですが、実はその前にエンケンに遭遇しました。
映画上映前にロビーで待っていると、前に上映されていた映画を観ていたらしく、会場の扉が開いて、いきなり出てきたのは、何とエンケン⁉︎まさかの遭遇にほんとに驚きましたね〜。汗
さて上映終了後、トークがあり「フォロパジャクエンNo.1」という曲を演奏しました。
フォーク、ロック、パンク、ジャズ、クラシック、演歌、あらゆる音楽は平等だ、大好きな歌は宗教だと歌う、まさに純音楽家エンケンだからこそ歌える歌でした。

 

あらゆる音楽ジャンルにあてはまらない男、あらゆる音楽ジャンルを包みこむ男、それがエンケン。あえて言うならば、"エンケン"というジャンル。

 

エンケンは本当に死んでしまったのでしょうか・・・。
否、肉体は死んでも魂は生きているのです。
エンケンは不滅の男。
純音楽家の魂は永遠なのです。
にゃーにゃーにゃー‼︎

 

 

 

 

遠藤賢司「夜汽車のブルース」

1970年 第2回全日本フォークジャンボリーより


遠藤賢司   夜汽車のブルース  全日本フォークジャンボリー 1970中津川