堀内孝雄「君のひとみは10000ボルト」(1978年8月5日)
A面「君のひとみは10000ボルト」
作詞:谷村新司
作曲:堀内孝雄
編曲:石川鷹彦
B面「故郷には帰りたくない」
作詞:岩谷時子
作曲:堀内孝雄
編曲:戸塚修
アリス時代のベーヤン(堀内孝雄)のソロシングル。
覚えやすい曲で、特にサビの「君のひとみは10000ボルト〜♪ 」が耳に残りますね。
ベーヤンのソロシングルという扱いですが、初めて聴いた中学時代、何かアリスぽいなぁーと思ったものです。
作詞もチンペイさん(谷村新司)だし。
ジャケットにも「堀内孝雄【アリス】」ってなってるし。
しかも、アリスのライブでも演奏されているのです。
・・・アリスじゃん。笑
っと、これには実は理由があるのです。
「君のひとみは10000ボルト」は1978年の「資生堂化粧品」秋のキャンペーンソングでした。
もともとアリスとして発注されたCMソングでしたが、チンペイさん(谷村新司)が過労でダウンし休養しなければならなくなりました。
それで、ベーヤン(堀内孝雄)のソロという扱いになったのです。
「君のひとみは10000ボルト」というタイトルで資生堂からCM曲を作って欲しいと依頼されました。
銀座にある資生堂本社の会議室に呼ばれたベーヤン。担当者は茶封筒の中から白い紙を1枚取り出します。そこにはマジックで「君のひとみは10000ボルト」とだけ書かれていました。
「君のひとみは10000ボルト」は9月11日付けでオリコン1位を獲得、約96万枚を売り上げる大ヒット曲になりました。
ベーヤンのソロアルバム「あいつが死んだ晩」(1978年9月5日)にも収録され、こちらはアルバムチャート1位になりました。
ベーヤン、大活躍‼︎
ところで当時、「10000ボルト」は「100万ボルト」と間違われたらしい。何となく、間違うのもわかる気がしますね。
正しくは「1万ボルト」ですよ。
今から思えばタイトル「100万ボルト」でも良かった気もしましたが・・・あ、でもそれじゃ、ちょっと強すぎるかな。笑
資生堂CM 「君のひとみは10000ボルト」
資生堂CM - ベネフィークグレイシィアイシャドウ - 1978
アリス&山口百恵「君のひとみは10000ボルト」
A面「君のひとみは10000ボルト」は何かアリスぽいですが、B面「故郷には帰りたくない」はベーヤンのソロという感じ。
都会で暮らす青年が故郷を思います。帰りたいと思う時があっても、帰らない、帰りたくないと思い直す歌。
都会で暮らす青年の心をしっとりと歌い上げています。岩谷時子さんの繊細な詩が心に染みますね。
この曲もベーヤンのソロアルバム「あいつが死んだ晩」(1978年9月5日)に収録されています。
堀内孝雄「故郷には帰りたくない」