あゝ名盤 シングル編⑪「シオン」沢田聖子

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沢田聖子「シオン」(1979年10月25日)

A面「シオン」
作詞・作曲:イルカ
 
 
B面「街角のポスト」
作詞・作曲:沢田聖子
 
 
沢田聖子さんは女性シンガーソングライターでは僕が1番聴いている人かもしれません。
それとあえて言いたいのは名前は「沢田聖子さわだ しょうこ)」と読みます‼︎
松田聖子(まつだ せいこ)」さんとは別人ですよ‼︎
 
よーくみるとジャケットにも「しょうこ」とふりがながあります。

 

沢田聖子さんは1978年イルカオフィスのオーディションに合格し、1979年5月25日「キャンパススケッチ」(作詞:中里綴/作曲:イルカ/編曲:石川鷹彦)でデビューしました。
そして、その次に出したセカンドシングルが今回紹介する「シオン」になります。
 
まだ自身のオリジナル曲が少ない頃、イルカさんから練習曲として贈られた曲が「シオン」です。
ちなみに当時の沢田聖子さんのキャッチコピーは「イルカの妹」(ほんとの妹じゃないよ)
初期の頃はイルカさんの夫でイルカオフィス社長の神部和夫さんがプロデューサーでした。
 
というわけでジャケット写真ですが、「イルカの妹」というイメージの為か、オーバーオールですね。
ちなみに着用しているオーバーオールは本人のものではなく、イルカさんから借りたもの。撮影場所は当時のイルカオフィスの室内。
 
あどけない表情の沢田聖子さんは当時高校3年生、17歳でした。その可愛らしいルックスもあり、ややアイドル的な感じもありました。
 
「SHOKO  LIVE」(1981年12月5日)などを聴くと、男性ファン達の「しょうこー!」という掛声が聞こえたりして、アイドルなのか⁉︎っと思ったりしたものです。
 
アイドル系フォーク・・・?
 
ところでシングル「シオン」とアルバム「坂道の少女」(1980年4月25日)に収録された音源はミックスが異なります。
 
違いがわかりにくいですが、サビの「シオン〜♪」がシングルだと多重録音のダブルトラックになっています。
アルバムのほうだとサビの「シオン〜♪」がリバーブ処理(ようするにエコーがかかっています)になっています。
よーく耳を澄まして聴き比べてみてください。わしも最初、違いがよくわからなかったけど・・・。汗
 
 
「シオン」はお花の名前ね。漢字だと「紫苑」よ。花言葉は「追憶」「君を忘れない」「遠い人を想う」あら、ロマンチックー。
 
この歌の男の子「僕」は好意を寄せている女の子に内緒で「シオン」と名付け、いつも遠くから見守っているという・・・草食系男子の歌。笑
 
それを汚れを知らぬかのような透きとおった歌声で歌うわけですよ。アイドルレベルのルックスを持った女の子が。事務所やレコード会社がややアイドル寄りな売り方をするのもわかる気がします。
 
んー「シオン」聴いていると何だか心が浄化される気がします。何度聴いても飽きない。うっとり聴いちゃう。
 
 
B面「街角のポスト」はオリジナルアルバム未収録作品で沢田聖子さんのオリジナル曲。初期のシングルA面は他の人が書いた作品を歌う事が多かったけれど、B面は本人のオリジナル曲というパターンが多い。
 
「赤いポストのある〜街角を〜ハート模様の封筒持って〜♪」という恋する10代の女の子の気持ちを歌っています。何か気分が明るくなって良いですね♪
 
それにしても改めてB面って隠れた名曲が多くて、奥が深いなぁと思います。あゝ・・・。
 
 
沢田聖子さんは1980年4月25日アルバム「坂道の少女」(同名のシングル同時発売)を発表し、80年代のスタートをきります。そして、最大のライバル(?)松田聖子さんは同年4月1日にシングル「裸足の季節」でデビューしています。
 
沢田聖子さんは1979年5月25日シングル「キャンパススケッチ」でデビューしているので、実は松田聖子さんより約1年早くデビューしているんです。
 
同世代で何と誕生日が3日違いの2人の「聖子」(1962年生まれ。沢田聖子、3月13/松田聖子、3月10日)
 
当然、2人の「聖子」は比べられました・・・。
 
しかし、残念ながら松田聖子さんのほうが圧倒的に売れて・・・世間一般的には「聖子」といったら松田聖子さんのほうが有名ですよね・・・。
 
ちなみに沢田聖子さんは本名で、松田聖子さんのほうは芸名なんだけどね!
 
というわけで、このブログでは沢田聖子さんの音楽の世界を知ってもらう為、「聖子」を「しょうこ」と読む人を増やす為にまた別の作品で沢田聖子さんについて語りたいと思います♪
 
 
シオン~♪